複数の飲食のレシートをまとめて一つで経費計上していい?レシートごとに分けた方がいい?

日々の業務の中で、外食やカフェでの打ち合わせなど複数の飲食費が発生することもあります。そんなとき、「レシートがいくつかあるけど、まとめて1行で経費にしていいのかな?」と悩んだことはありませんか?この記事では、飲食費のレシートをまとめて処理してよいのか、または1枚ずつ分けて経費計上すべきかを税務上の視点から解説します。

  1. 経費にできるのか?
  2. まとめて処理してよいケース
  3. まとめて処理がNGなケース
  4. 経費化の注意点
  5. 勘定科目と仕訳の例
  6. まとめ

1. 経費にできるのか?

飲食にかかった費用が業務上の必要経費であれば、レシートが複数あっても経費にできます。ただし、レシートの1枚1枚が、事業に関係していることが前提です。また、まとめて経費にするか、個別に処理するかによって、帳簿や税務調査での対応も異なってきます。

2. まとめて処理してよいケース(※しない方がいい)

以下のようなケースでは、月単位・週単位などでまとめて経費処理しても問題ないとされています。

  • 同一の内容で反復している(例:一人で毎朝カフェで仕事前に利用)
  • 同じ店舗での支払いが継続的にある
  • すべてのレシートをしっかり保管しており、内容が明確

上記のような場合、帳簿上は「〇月分の打ち合わせ用飲食費 合計◯◯円」などとまとめて記載しても差し支えありません。ですが、結局は1枚ずつレシートは保管するので帳簿もレシートに合わせてする方が無難です。

3. まとめて処理がNGなケース

以下のような場合は、レシートごとに分けて帳簿に記載した方が望ましい、または必要です。

  • 複数の用途が混在している(例:打ち合わせと自分の昼食)
  • 店舗や日付、参加者がバラバラで目的も異なる
  • 交際費や会議費など、処理の判断が必要な支出が含まれる
  • 税務調査時に目的や相手を明確に説明する必要がある

特に会議費や接待交際費に該当するものは、「誰と」「どのような目的で」使ったかが問われるため、個別記載が基本です。

4. 経費化の注意点

  • レシートは必ず1枚ずつ保管する(まとめ記帳しても証拠保全は必要)
  • 金額が小さくても、業務に関係している根拠が必要
  • 「まとめ記帳」する場合でも、摘要欄に「〇月分打ち合わせ飲食費 合計」など目的を記載
  • 私用分が混ざっている場合は家事按分処理を行う

5. 勘定科目と仕訳の例

■ 1日ごとの飲食費をそれぞれ記帳(合計2,500円)

借方:会議費 1,000円 / 貸方:現金 1,000円
借方:会議費 1,500円 / 貸方:現金 1,500円

■ 1週間分のカフェ代をまとめて記帳(合計5,000円)

借方:会議費 5,000円 / 貸方:現金 5,000円
摘要:〇月第1週 打ち合わせ用カフェ利用(レシート5件分)

■ 業務3割、私用7割の場合の按分(レシート合計2,000円)

借方:会議費 600円 / 貸方:現金 2,000円
借方:事業主貸 1,400円

6. まとめ

飲食費のレシートは、業務に関係していれば複数まとめて経費計上することも可能ですが、内容や目的が異なる場合は1枚ずつ分けて記帳する方が安全です。帳簿とレシートをしっかり紐づけておくことが、税務署からの信頼にもつながります。レシートが増えがちな業種ほど、日々の記帳ルールを明確にしておくことが大切です。